nonnon
冒頭は小説風に書いてみる・・・。詳細はあとで・・。
「あなたバス一緒だったわよね?」
沖縄帰りのジェットスター機内。いきなり
隣の淑女に声をかけられた。
歳は60歳代ぐらいであろうか。その顔には樹木の年輪と同じように時代を生きてきた証が刻み込まれている。
LCC特有の狭い座席・通路内にはまだたくさんの乗客が自分の席をさがしている途中だ。
「ツアーか何かでご一緒でしたか?」
私は声を急にかけられたことに多少困惑したが、返答した。私は沖縄滞在中にバスツアーなど一度も参加していないから彼女がそうだと言えば人違いである。我ながら意地悪な返答の仕方だ。
「バスで後ろの席に座っていたでしょ?奇遇ね。」
・・・。バス?バスになんて乗ったのは、LCCターミナルから飛行機搭乗口に乗るまでの間しか乗ってないのだけれど・・・。私はこの沖縄に滞在した1週間を瞬時に振り返った。
この女性は何か勘違いをしているのでは?でなければ数分同じバスに乗っていただけで、見ず知らずの人物に屈託のないこの表情で語りかけることのできる人はいないはずだ。
私があれこれ思慮を巡らせている間に彼女はあっけらかんと理由を説明した。
彼女の後ろの席に私が座っていた。個性的で目を引く天然パーマ。足元はサンダル、沖縄風に言えば島ぞうりを履いた青年が印象に残ったらしい。
ただそれだけ。
「はぁ」
あぐーでも出さないような、濁った鼻鳴らし声で返答をした。
謎の淑女2へ 続く
読んでいただき有難うございます。
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